新しいiPhoneに買い替えて、古いiPhoneを売りたい。
iPhoneを売る前には、データの消去だけでなく、「探す」の機能をオフにするなど、iPhoneならではの手順があります。これを忘れると、売れなくなったり、買取を断られたりすることがあります。
この記事では、iPhoneを売る前にやることを順番に説明し、アクティベーションロックの意味と、忘れたときの対応もまとめます。
筆者は古物商許可を取り、古着を中心に古物の売買を日常的に行っています。iPhoneの操作の手順や画面の名前は、iOSのバージョンで変わることがあるため、この記事では順番と考え方を中心に説明します。実際の手順は、Appleの公式のサポートページ(iPhoneを売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと)で確認してください。内容は2026年10月15日時点で確認しています。
- iPhoneを売る前は、①バックアップ、②Apple Watchなどのペアリング解除、③「探す」をオフにしてサインアウト、④すべてのコンテンツと設定を消去、⑤SIMを抜く、の順に進める
- 「探す」をオフにせずに消去すると、アクティベーションロック(元の持ち主のアカウントでないと使えない状態)が残る。次の人が使えず、買取を断られる原因になる
- 消去のあとは、電源を入れて初期設定の画面になるかを確かめる。売ってから気づいたら、別の端末から「探す」で端末を削除し、買取店に連絡する。手順はAppleの公式の案内で確認する
手順1・2:バックアップとペアリングの解除
- iCloudやパソコンにバックアップする
- 新しいiPhoneにデータを移す
- Apple Watchなどのペアリングを解除する
iCloudやパソコンにバックアップする
まず、古いiPhoneのデータを、iCloud(Appleのクラウドのサービス)か、パソコンにバックアップします。
写真、連絡先、メッセージ、アプリのデータなどを残すためです。
新しいiPhoneにデータを移す
新しいiPhoneがある場合は、バックアップから復元するか、古いiPhoneから直接データを移します。
メッセージアプリ、ゲーム、決済のアプリなどは、アプリごとに引き継ぎの手続きが必要なことがあるので、それぞれの公式の案内を確認します。
新しいiPhoneで問題なく使えることを確認してから、古いiPhoneの消去に進みます。
新しいiPhoneがまだない場合でも、バックアップは必ず取っておきます。バックアップがあれば、あとで新しいiPhoneを買ったときに、写真や設定を戻せます。
Apple Watchなどのペアリングを解除する
Apple Watchを使っている場合は、古いiPhoneとのペアリング(ひも付け)を解除します。
ワイヤレスイヤホンなど、ほかの機器とのひも付けも確認します。
Apple Payに登録したカードは、新しいiPhoneで登録し直し、古いiPhoneからは削除しておきます。
手順3:「探す」をオフにしてサインアウトする
- オンのままだとアクティベーションロックが残る
- 設定から「探す」をオフにする
- Appleのアカウントからサインアウトする
オンのままだとアクティベーションロックが残る
iPhoneの「探す」は、なくしたときに場所を探したり、遠隔でロックやデータの消去ができたりする機能です。
「探す」がオンのままiPhoneを消去すると、アクティベーションロック(元の持ち主のアカウントとパスワードを入力しないと使えない状態)が残ります。
この状態では、次に使う人がiPhoneを使えないため、買取を断られる原因になります。
設定から「探す」をオフにする
設定アプリから、自分の名前の項目を開き、「探す」の設定で、iPhoneを探す機能をオフにします。
オフにするときに、Appleのアカウントのパスワードの入力を求められます。
Appleのアカウントからサインアウトする
「探す」をオフにしたら、Appleのアカウント(以前はApple IDと呼ばれていたもの)からサインアウトします。
サインアウトのときに、iPhoneに残すデータを聞かれることがありますが、バックアップを取っていれば、残す必要はありません。
「初期化(消去)だけすれば大丈夫」と考える人は多いですが、サインアウトをせずに消去すると、アクティベーションロックが残ることがあります。必ず「探す」のオフとサインアウトを済ませてから消去に進みます。
手順4・5:消去とSIMの取り出し
- すべてのコンテンツと設定を消去する
- 初期設定の画面になるか確かめる
- SIMカードを抜き、eSIMの扱いを確認する
すべてのコンテンツと設定を消去する
サインアウトが終わったら、設定アプリの「一般」の中にある、iPhoneの転送やリセットの項目から、「すべてのコンテンツと設定を消去」を選びます。
消去には時間がかかることがあるので、充電を十分にしてから行います。
画面の名前や場所は、iOSのバージョンで変わることがあるので、Appleの公式の案内で確認します。
初期設定の画面になるか確かめる
消去が終わると、iPhoneが再起動し、最初の設定の画面(「こんにちは」の画面など)が表示されます。
この画面になれば、消去は完了しています。
それ以上の設定は進めずに、電源を切ります。
SIMカードを抜き、eSIMの扱いを確認する
SIMカードが入っている場合は、SIMを取り出すピンで抜いておきます。
eSIM(本体に組み込まれたSIM)を使っていた場合は、消去のときにeSIMも削除するかを聞かれることがあります。新しいiPhoneへの移行や、通信会社の手続きについては、通信会社の案内を確認します。
Androidのスマホも含めた、スマホ全般の初期化の考え方は、スマホを売る前の初期化の記事で説明しています。
忘れたときの対応と、売る前の確認
- 別の端末から「探す」で端末を削除する
- すぐに買取店に連絡する
- 付属品・利用制限・本人確認書類を確認
別の端末から「探す」で端末を削除する
「探す」をオフにし忘れて売ってしまった場合は、パソコンや別のiPhone、iPadから、「探す」の機能にサインインし、売ったiPhoneをアカウントから削除できることがあります。
まだデータを消去していない場合は、遠隔でデータを消去してから、アカウントから削除します。
すぐに買取店に連絡する
あわせて、すぐに買取店に連絡し、状況を伝えます。
アクティベーションロックが残っている場合、買取店から連絡が来ることもあります。
付属品・利用制限・本人確認書類を確認
売る前に、箱、充電ケーブル、説明書、SIMを取り出すピンなどの付属品をそろえます。
通信会社のサイトで、端末の識別番号(IMEI)を入力して、ネットワーク利用制限の状況も確認します。利用制限の仕組みは、赤ロムとはの記事で説明しています。
メルカリなどのフリマアプリで売る場合も、手順は同じです。説明文に「探すはオフ・初期化済み」「利用制限は○」などと書いておくと、買う人が安心できます。フリマと買取の比べ方は、メルカリと買取の比較の記事で説明しています。
買取店に売る場合は、本人確認書類も用意します。使える書類は、買取の本人確認の記事で確認できます。
iPhoneを売る前にやることの順番
| 順番 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | バックアップ | 消去でデータが消える |
| 2 | Apple Watchなどのペアリング解除・Apple Payの削除 | 新しい端末で使うため |
| 3 | 「探す」をオフにしてサインアウト | アクティベーションロックを解除 |
| 4 | すべてのコンテンツと設定を消去 | 個人の情報を消す |
| 5 | SIMを抜く・eSIMの扱いを確認 | 通信の情報を守る |
ユイiPhoneを売る前は、消去だけすればいいですよね?
ケイ消去の前に「探す」をオフにしてサインアウトするのが大事なんだ。オンのまま消去すると、アクティベーションロックが残って、次の人が使えないから買取を断られることがあるよ。
ユイ売ったあとに「探す」をオフにし忘れたことに気づきました。
ケイパソコンや別の端末から「探す」にサインインして、売ったiPhoneをアカウントから削除しよう。すぐに買取店にも連絡してね。
よくある質問
iPhoneを売る前に何をすればいいですか?
バックアップ、ペアリングの解除、「探す」のオフとサインアウト、すべてのコンテンツと設定の消去、SIMの取り出しです。
アクティベーションロックとは何ですか?
元の持ち主のアカウントとパスワードを入力しないと、iPhoneを使えない状態のことです。
「探す」をオフにしないとどうなりますか?
アクティベーションロックが残り、次の人が使えないため、買取を断られることがあります。
iPhoneは初期化だけで売っても大丈夫ですか?
「探す」をオフにしてサインアウトしてから消去しないと、アクティベーションロックが残ることがあります。
消去のあと、電源を入れて最初の設定の画面が表示されれば完了です。
「探す」をオフにし忘れて売ってしまったら?
別の端末から「探す」にサインインし、売ったiPhoneをアカウントから削除し、買取店に連絡してください。
手順はどこで確認できますか?
Appleの公式のサポートページで確認してください。
まとめ:次の一手
iPhoneを売る前は、バックアップ、Apple Watchなどのペアリング解除、「探す」のオフとサインアウト、すべてのコンテンツと設定の消去、SIMの取り出しの順に進めます。「探す」をオフにせずに消去すると、アクティベーションロックが残り、買取を断られる原因になります。
消去のあとは初期設定の画面になるかを確かめ、忘れて売ってしまったら、別の端末から「探す」で端末を削除し、買取店に連絡します。
次の一手は、古いiPhoneのバックアップを取り、新しいiPhoneでデータが使えるか確かめることです。
Androidも含めた初期化の考え方は、スマホを売る前の初期化の記事で確認してください。
