中古のスマホを売ったり買ったりするときに、「赤ロム」という言葉を見かけることがあります。
赤ロムは、中古スマホの取引でもっとも注意したいトラブルの一つで、知らずに売ると、あとで買取店や買った人とトラブルになることがあります。
この記事では、赤ロムとは何か、ネットワーク利用制限の仕組みと判定の記号、赤ロムになる理由、売る人と買う人それぞれの注意点、確認方法を説明します。
筆者は古物商許可を取り、古着を中心に古物の売買を日常的に行っています。利用制限の仕組みは通信会社ごとに細かな違いがあるため、この記事では共通の考え方を中心に説明します。実際の判定は、各通信会社の公式の確認ページで確かめてください。内容は2026年10月15日時点で確認しています。
- 赤ロムとは、通信会社のネットワーク利用制限がかかり、その会社の回線で通話やデータ通信ができなくなった端末のこと。中古の市場では価値が大きく下がる
- 利用制限は、端末の代金が支払われていない場合や、盗まれた端末、不正に手に入れた端末などにかけられる。判定は○(制限なし)・△(支払い中など)・×(制限あり)などの記号で示される
- 売る人は、分割払いの残りに注意し、売る前に利用制限の状況を確認する。買う人は、IMEIで状況を確かめ、赤ロムになった場合の保証がある店から買う
赤ロムとは
- ネットワーク利用制限がかかった端末
- その会社の回線で通話・通信ができない
- 中古の市場で価値が大きく下がる
ネットワーク利用制限がかかった端末
赤ロムとは、通信会社による「ネットワーク利用制限」がかかった端末のことを指す、中古のスマホの業界で使われる呼び名です。
利用制限の判定の表示が「×」になっていて、赤い色で表示されることがあったことから、こう呼ばれるようになったと言われています。
反対に、利用制限がかかっていない端末は「白ロム」と呼ばれることがあります。中古スマホの店や買取の案内で、こうした言葉を見かけることがあります。
もともと白ロムは、SIMカード(契約の情報が入ったカード)が入っていない端末を指す言葉で、契約中の端末を「黒ロム」と呼ぶこともありました。今は、「利用制限がかかっていない中古端末=白ロム」「利用制限がかかった端末=赤ロム」という使い分けで見かけることが多くなっています。
その会社の回線で通話・通信ができない
利用制限がかかると、その通信会社の回線を使った通話や、モバイルのデータ通信ができなくなります。
Wi-Fi(無線LAN)を使った通信や、カメラなどの機能は使えることがありますが、スマホとしての基本的な使い方ができなくなります。
iPadなどのタブレットも、モバイルの通信ができるモデルは、利用制限の対象になります。Wi-Fiだけで使うモデルは、モバイルの回線を使わないため、利用制限の対象ではありません。
中古の市場で価値が大きく下がる
赤ロムの端末は、通信会社の回線で使えないため、中古の市場では価値が大きく下がります。
買取店によっては、赤ロムの端末を買い取らない、または大きく減額して買い取ることになります。
赤ロムの端末は、部品として使われたり、海外向けに流通したりすることがありますが、国内でそのまま使う人に売るのは難しくなります。
ネットワーク利用制限の仕組みと判定の記号
- ○:制限なし
- △:支払い中など、今後制限の可能性
- ×:制限がかかっている(赤ロム)
○:制限なし
判定が「○」の端末は、利用制限がかかっておらず、代金の支払いも終わっているなど、問題がない状態です。
中古の市場では、もっとも安心して取引できる状態です。
△:支払い中など、今後制限の可能性
判定が「△」の端末は、分割払いの支払い中などで、今後、支払いが止まると利用制限がかかる可能性がある状態です。
売った時点では使えても、あとで支払いが止まると、利用制限がかかって使えなくなることがあります。
×:制限がかかっている(赤ロム)
判定が「×」の端末は、利用制限がかかっている状態で、いわゆる赤ロムです。
記号の意味や表示のしかたは、通信会社によって少しずつ違うので、各社の確認ページの説明もあわせて確認します。
なお、SIMロックの解除と、ネットワーク利用制限は別のものです。SIMロックを解除した端末(SIMフリーの端末)でも、代金が支払われていなければ、利用制限がかかることがあります。
赤ロムになる理由
- 端末の代金が支払われていない
- 盗まれた端末・不正に手に入れた端末
- 売ったあとに支払いが止まった
端末の代金が支払われていない
スマホを分割払いで買い、その代金が支払われていない場合、通信会社は利用制限をかけることがあります。
盗まれた端末・不正に手に入れた端末
盗まれた端末や、詐欺などで不正に手に入れた端末も、利用制限の対象になります。
こうした端末が中古の市場に出回るのを防ぐための仕組みです。
売ったあとに支払いが止まった
もっとも注意したいのが、分割払いの途中で売り、その後に支払いが止まった場合です。
売った時点では「△」でも、支払いが止まると「×」になり、買った人が使えなくなります。
この場合、買取店から減額や返金を求められたり、フリマで買った人とトラブルになったりします。
買取店の利用規約には、買い取ったあとに赤ロムになった場合の返金などの決まりが書かれていることがあります。分割払いが残っている端末を売るときは、申し込む前に規約を読んでおきます。
利用制限を解除できるのは、通信会社だけです。支払いの遅れが原因の場合は、契約者が残りの代金を支払うと解除されることがありますが、盗まれた端末などは解除されません。ネットなどで見かける「解除の裏ワザ」には手を出さないようにします。
売る人・買う人の注意点と確認方法
- 売る人:分割払いと利用制限を確認
- 買う人:IMEIで確かめ、保証のある店で
- IMEIは設定画面や箱で分かる
売る人:分割払いと利用制限を確認
スマホを売る前に、分割払いが残っていないかを確認します。
残っている場合は、支払いを済ませてから売るか、買取店に「△」であることを伝えて、扱いを確認します。
売る前に、通信会社の確認ページで、利用制限の状況を確かめておくと、トラブルを防げます。売り先ごとの特徴は、スマホを売るならどこの記事で、売る前の初期化はスマホを売る前の初期化の記事で説明しています。
買う人:IMEIで確かめ、保証のある店で
中古のスマホを買うときは、端末の識別番号(IMEI)で、利用制限の状況を確かめます。
中古スマホの販売店の中には、買ったあとに赤ロムになった場合に、返金や交換をする保証(赤ロム保証)をつけているところがあります。
フリマで買う場合は、こうした保証がないことが多いので、特に注意が必要です。フリマで売る側になる場合も、説明文に利用制限の判定を書いておくと、買う人が安心できます。フリマと買取の比べ方は、メルカリと買取の比較の記事で説明しています。
IMEIは設定画面や箱で分かる
IMEIは、スマホの設定画面(端末の情報など)や、箱のラベルで確認できます。
電話のアプリで特定の番号を入力すると、画面に表示される機種もあります。
確認したIMEIを、各通信会社の確認ページに入力すると、利用制限の状況が表示されます。iPhoneを売る前の準備は、iPhoneを売る前にやることの記事にまとめています。
ネットワーク利用制限の判定の記号
| 記号 | 状態 | 中古の取引 |
|---|---|---|
| ○ | 制限なし | 安心して取引できる |
| △ | 支払い中など、今後制限の可能性 | 注意が必要 |
| × | 制限がかかっている(赤ロム) | 価値が大きく下がる |
記号の表示のしかたは、通信会社によって違うことがあります。
ユイ赤ロムって何ですか?
ケイ通信会社のネットワーク利用制限がかかって、その会社の回線で通話や通信ができなくなった端末のことだよ。中古だと価値が大きく下がるんだ。
ユイ分割払いが残っているスマホを売っても大丈夫ですか?
ケイ売ったあとに支払いが止まると赤ロムになって、トラブルになることがあるんだ。支払いを済ませるか、買取店に状況を伝えて扱いを確認しよう。
よくある質問
白ロムと赤ロムの違いは?
白ロムは利用制限がかかっていない中古端末、赤ロムは利用制限がかかって、その会社の回線で通話や通信ができなくなった端末を指すことが多いです。
赤ロムは解除できますか?
解除できるのは通信会社だけです。
支払いの遅れが原因なら、契約者が支払いを済ませると解除されることがありますが、盗まれた端末などは解除されません。
どうして赤ロムになるのですか?
端末の代金が支払われていない、盗まれた端末、不正に手に入れた端末などの場合です。
利用制限の状況はどう確認しますか?
各通信会社の確認ページで、端末のIMEIを入力して確認します。
赤ロムの端末は売れますか?
買い取らない店や、大きく減額して買い取る店があります。
Wi-Fiで使える機能は残っていても、評価は大きく下がります。
中古スマホを買うときの注意は?
IMEIで利用制限を確かめ、赤ロムになった場合の保証がある店から買うのが安心です。
まとめ:次の一手
赤ロムとは、通信会社のネットワーク利用制限がかかり、その会社の回線で通話や通信ができなくなった端末のことで、中古の市場では価値が大きく下がります。利用制限は、代金が支払われていない端末や、盗まれた端末などにかけられます。
売る人は分割払いの残りに注意して売る前に利用制限を確認し、買う人はIMEIで状況を確かめ、保証のある店から買うのが安心です。
次の一手は、手元のスマホのIMEIを確認し、通信会社の確認ページで利用制限の状況を調べることです。
売る時のほかの注意点は、スマホを売る時の注意点の記事で確認してください。
