金の価格が上がっているというニュースを見て、手元の金のアクセサリーがいくらになるのか気になった。
金は、ブランド品や服と違い、「1gあたりの価格」がはっきり決まっている品物です。仕組みが分かれば、自分で買取価格の目安を計算できます。
この記事では、金の買取相場の見方を、1gあたりの価格の調べ方、純度による違い、重さからの計算方法、手数料の影響、相場が変わる理由と売るタイミングの順に説明します。
筆者は古物商許可を取り、古物の売買を日常的に行っています。金の売買そのものの専門家ではないので、実際の買取価格は各店の公表価格と査定で確認してください。内容は2026年10月15日時点で確認しています。
- 金の買取価格は「その日の1gあたりの買取価格×重さ」で決まる。1gあたりの価格は、地金商や買取店が毎日公表していて、国際的な金価格と為替で動く
- ジュエリーの金は、純度(K24・K22・K18・K14・K10など)によって1gあたりの価格が違う。K18は金の割合が75%なので、K24より安くなる
- 手取りは「1gの価格×重さ−手数料」。買取店ごとに1gの価格と手数料が違うので、表示価格だけでなく手数料を引いた金額で比べる
金の買取価格は「1gの価格×重さ」
- 1gあたりの買取価格が毎日公表される
- 重さをかけて計算する
- ブランドジュエリーはデザインの価値も
1gあたりの買取価格が毎日公表される
金の買取価格の基準は、1gあたりの価格です。
地金商(金の地金を扱う会社)や買取店は、その日の1gあたりの買取価格を、毎日サイトなどで公表しています。
ニュースで報じられる金価格は、国際的な取引価格を円に換算したものや、地金商の小売価格であることが多く、買取価格とは違うことがあるので注意します。
地金商のサイトでは、「小売価格(店が売る値段)」と「買取価格(店が買う値段)」が並んで表示されていることが多く、買取価格のほうが低くなっています。この差は店の運営費や利益にあたる部分で、売るときに見るべきなのは買取価格のほうです。
重さをかけて計算する
金のアクセサリーや地金は、1gあたりの買取価格に、金の重さをかけて計算するのが基本です。
たとえば、1gあたりの買取価格が〇円のとき、10gの金なら、その10倍が目安になります。
重さは、キッチンスケールなどで量れますが、宝石や金以外の部品がついている場合は、その分を除いて考える必要があります。
計算の例を挙げると、K18の1gあたりの買取価格が仮に1万5,000円の日に、重さ8gのK18のネックレスを売る場合、目安は1万5,000円×8g=12万円です。ここから手数料があれば差し引きます。実際の価格は日によって変わるので、売る日の公表価格で計算してください。
ブランドジュエリーはデザインの価値も
有名ブランドのジュエリーは、金の重さの価値に加えて、ブランドやデザインの価値が評価されることがあります。
この場合は、金の重さで計算した金額より高く売れることがあるので、ブランドジュエリーに強い買取店でも査定を受けると比べられます。
純度(K24・K18など)で1gの価格が変わる
- K24(24金)は純度99.9%
- K18は75%、K10は約42%
- 刻印で純度を確認する
K24(24金)は純度99.9%
金の純度は、「K(カラット)」という単位で表されます。24分の何が金か、という意味です。
K24(24金)は、ほぼ純金(純度99.9%以上)で、インゴット(地金)や金貨などに多く使われています。
純度が高いほど、1gあたりの買取価格は高くなります。
K18は75%、K10は約42%
ジュエリーには、強度を出すために、金にほかの金属を混ぜたものが多く使われています。
K18(18金)は金の割合が24分の18で75%、K14は約58.5%、K10は約41.6%です。
そのため、同じ重さでも、K18はK24より、K10はK18より、1gあたりの買取価格が安くなります。
なお、K18の1gの価格は、K24の価格にそのまま75%をかけた金額になるとは限りません。純度ごとの価格は店がそれぞれ決めて公表しているので、自分の金製品の純度の欄を見て計算します。
刻印で純度を確認する
金のジュエリーには、純度を示す刻印が入っていることが多いです。
「K18」「18K」「750」(1000分の750が金という意味)などの刻印は、18金を表します。
「K18GP」「GF」「GEP」などの刻印は、金メッキや金張り(表面だけ金をつけたもの)を表し、金としての価値はほとんどありません。刻印がない、または読めない場合の確かめ方は、刻印なしの金の記事で説明しています。
手数料と手取りの計算
- 手取り=1gの価格×重さ−手数料
- 店ごとに1gの価格と手数料が違う
- 表示価格だけで比べない
手取り=1gの価格×重さ−手数料
金の買取では、「1gの価格×重さ」から、手数料が差し引かれることがあります。
手数料には、査定料、精錬(金を溶かして純度を高める作業)の費用、振込手数料などがあり、店によって名前も金額も違います。
手取りは、これらの手数料を引いた金額で考えます。手数料の比べ方は、金買取の手数料の記事で詳しく説明しています。
計算した目安と査定額が違うときは、純度の判定、重さの量り方(宝石や留め具を除いたか)、手数料の3つを確認すると、理由が分かることがほとんどです。
店ごとに1gの価格と手数料が違う
1gあたりの買取価格は、店によって少しずつ違います。
さらに、手数料の有無や金額も違うため、1gの価格が高い店でも、手数料を引くと手取りが少ない、ということがあります。
表示価格だけで比べない
買取店を比べるときは、サイトに表示された1gの価格だけでなく、手数料を引いた手取りで比べます。
「手数料無料」とうたっていても、1gの価格が低めに設定されていることもあるので、両方を見て判断します。
相場が変わる理由と、売るタイミング
- 国際的な金価格と為替で動く
- 毎日変わるので売る直前に確認する
- 値上がりを待ちすぎない
国際的な金価格と為替で動く
国内の金価格は、国際的な金の取引価格と、円とドルの為替レートで決まります。
国際的な金価格が上がるか、円安(円の価値が下がること)になると、国内の金価格は上がりやすくなります。
毎日変わるので売る直前に確認する
金の買取価格は、毎日、場合によっては1日の中でも変わります。
売る直前に、その日の1gの価格を確認し、計算した目安と査定額を比べます。
値上がりを待ちすぎない
金価格がこの先上がるか下がるかは、誰にも正確には分かりません。
「もっと上がるかもしれない」と待ちすぎると、下がったときに後悔することもあります。
売る必要がある金は、自分が納得できる価格のときに売る、と決めておくのが現実的です。
金地金や金貨を1回に200万円を超えて売ると、買取店から税務署に「支払調書」という書類が提出されます。売って利益が出た場合の税金の考え方は、金を売ったら税金はいくらかの記事で説明しています。
金の純度と刻印の比較
| 刻印 | 金の割合 | 主な用途 |
|---|---|---|
| K24・999・1000 | 99.9%以上 | インゴット・金貨 |
| K22・916 | 約91.7% | 一部の金貨・ジュエリー |
| K18・750 | 75% | ジュエリー |
| K14・585 | 約58.5% | ジュエリー |
| K10・416 | 約41.6% | ジュエリー |
| GP・GF・GEP | メッキ・金張り | 金としての価値はほぼない |
ユイニュースで見た金の価格で、自分のネックレスの値段を計算していいですか?
ケイニュースの価格は小売価格や国際価格のことが多いから、買取店が公表している「1gの買取価格」を見よう。それに、純度と重さをかけるのが基本だよ。
ユイK18って、純金と同じ値段ですか?
ケイK18は金の割合が75%だから、1gの価格は純金より安くなるんだ。刻印で純度を確認して、その純度の1gの価格を見よう。
よくある質問
金の買取価格はどう計算しますか?
その日の1gあたりの買取価格(純度ごと)に、金の重さをかけ、手数料を引いて計算します。
1gの買取価格はどこで分かりますか?
地金商や買取店が、毎日サイトなどで公表しています。
K18とK24はどう違いますか?
K24はほぼ純金、K18は金の割合が75%です。
K18はK24より1gあたりの価格が安くなります。
「750」という刻印は何ですか?
1000分の750が金、つまり18金(K18)を表します。
金メッキは売れますか?
金としての価値はほとんどありません。
「GP」「GF」「GEP」などの刻印は、金メッキや金張りを表します。
計算した金額と査定額が違うのはなぜですか?
純度の判定、宝石や留め具を除いた重さ、手数料のどれかが違うことがほとんどです。
金価格の先行きは誰にも分からないので、納得できる価格のときに売ると決めておくのが現実的です。
まとめ:次の一手
金の買取価格は、その日の1gあたりの買取価格に、重さをかけて決まり、ジュエリーは純度(K24・K18・K10など)によって1gの価格が違います。手取りは、そこから手数料を引いた金額です。
相場は国際的な金価格と為替で毎日動くので、売る直前に確認し、手数料を含めた手取りで買取店を比べます。
次の一手は、手元の金製品の刻印で純度を確認し、重さを量っておくことです。指輪やネックレスの売り先は、貴金属を売るならどこの記事でも比べています。
買取店の選び方は、金を売るならどこがいいかの記事で比較しています。
