冬服を売りたいけれど、今の時期でいいのか分からない。冬服を売るならいつがいいのか、いつまでなら買い取ってもらえるのか。
古着は、売る時期によって査定額が変わる品物です。同じコートでも、売るタイミングで値段が違うことがあります。
この記事では、古着を売る時期を、秋冬物・春夏物・通年物に分けて、買取店とフリマアプリのそれぞれで説明します。冬服はいつまで売れるのか、夏に冬服を売るときの考え方もまとめます。
筆者は古物商許可を取り、古着の仕入れと販売を日常的に行っています。仕入れる側が「いつ、どんな服を集めたいか」をもとに書きます。内容は2026年10月15日時点で確認しています。
- 古着はその服を着る季節の少し前が売りどき。冬服(コート・ニット)は8〜10月、春夏物(Tシャツ・薄手のシャツ)は2〜4月ごろが目安
- 冬服は年明けごろまでは需要があるが、春が近づくと買取の評価が下がりやすい。季節の終わりに売ると、店が次のシーズンまで保管する分だけ安くなる
- 衣替えのときに「1シーズン先の服」を選んで売る習慣にすると、時期を逃さない。フリマアプリでは、買う人が着たくなる時期の直前に出品する
古着の売りどきは「着る季節の少し前」
- 店は季節の前に在庫を集める
- 季節の終わりは保管の分だけ安い
- 型が古くなる前に売る
店は季節の前に在庫を集める
古着店は、季節が始まる前に売り場を入れ替えます。
秋冬の売り場を作る前にはコートやニットを、春夏の売り場を作る前にはTシャツや薄手の服を集めたいので、その時期は買取に力を入れます。需要が高い時期に売れば、それだけ査定額も上がりやすくなります。
古着店の売り場は、気温の変化よりも少し早く切り替わります。まだ暑い8月末に秋物が並び始めるのはそのためで、店の買取もそれに合わせて早めに動きます。
季節の終わりは保管の分だけ安い
季節が終わってから冬服を売ると、店はその服を次の冬まで半年以上保管することになります。その間の場所代と、売れ残るリスクが査定額に反映されるため、季節の終わりは不利なタイミングです。
同じ冬物でも、12月に売るのと3月に売るのでは、店にとっての価値が違います。12月ならすぐに売り場に出せますが、3月に買い取った冬物は、次の冬までほとんど売れません。
型が古くなる前に売る
服は、1年たつごとに型が少しずつ古く見えていきます。「来年また着るかも」と1年置いた服は、そのぶん評価が下がることがあります。
ただし、何十年も前のヴィンテージ古着は、年月がたつほど価値が上がることもあります。古い服がすべて安くなるわけではなく、「数年前の流行の服」がもっとも値下がりしやすいと考えてください。
季節別の売りどきの目安
- 冬服・秋冬物:8〜10月ごろ
- 春夏物:2〜4月ごろ
- 通年物:思い立ったら早めに
冬服・秋冬物:8〜10月ごろ
コート、ダウン、ニット、厚手のスウェットなどの冬服は、夏の終わりから秋口が売りどきです。
特に重衣料(コートやダウン)は、1点の値段が大きいので、時期を合わせる効果も大きくなります。夏の終わりに出せるよう、春の衣替えで「次の冬は着ない」と決めた服を選んでおきます。
冬服を売るときは、ダウンの羽毛の偏りや、コートの裏地の破れ、袖口のすれなどを確認しておきます。修理が必要な傷みは減額の対象になるので、正直に伝えたうえで査定してもらいましょう。
春夏物:2〜4月ごろ
Tシャツ、薄手のシャツ、ワンピース、サンダルなどは、冬の終わりから春先が売りどきです。ゴールデンウィークのころまでは需要が続きますが、真夏を過ぎると秋物に切り替わっていきます。
春夏物は生地が薄く、新品の値段も低めなので、1点の値段が低くなりやすく、まとめて売るのが基本です。ただし、ブランドのワンピースや、人気のある柄のアロハシャツなどは、春夏物でも単品で値段がつくことがあります。汗じみや黄ばみが出やすい季節の服なので、しまう前の洗濯をしっかりしておくことが、次の春に高く売るための準備になります。
通年物:思い立ったら早めに
デニム、スニーカー、バッグ、薄手のカーディガンなど、季節を問わず使うものは、時期よりも「早く売る」ことを優先します。型が古くなる前に売るほうが、結果的に高くなりやすいからです。
スニーカーは、ソールのゴムや素材が時間とともに劣化するため、履かずに保管していても値段が下がることがあります。通年物ほど、「いつか売る」ではなく「今売る」を意識すると損をしにくくなります。
冬服はいつまで売れる?夏に売るときの考え方
- 年明けごろまでは需要がある
- 春以降は評価が下がりやすい
- 夏に売るなら状態と型で判断する
年明けごろまでは需要がある
冬服は、寒さが本格的になる冬の間も、着たい人がいるため需要があります。年末の大掃除や、年明けの片付けで出てきた冬服は、まだ売る価値がある時期です。
ただし、店の売り場は早めに春物へ切り替わるため、年が明けてからは、冬服の買取の評価が少しずつ下がっていきます。
春以降は評価が下がりやすい
暖かくなってくる春以降は、冬服を売っても、店が次の冬まで保管することになるため、評価が下がりやすくなります。
店によっては、季節外れの品物の買取の条件を、ヘルプやよくある質問で案内していることがあります。売りたい店の案内を確認しておくと安心です。
夏に売るなら状態と型で判断する
夏に冬服を売るのは、もっとも不利な時期と言えます。
それでも、引越しで荷物を減らしたい、クローゼットを空けたいなど、急ぐ理由があるなら、時期より手間を優先して売ってかまいません。状態がよく定番の型の冬服なら、夏の終わりまで待って売ると評価が上がりやすいので、急ぎでなければ待つのも一つの方法です。
流行の型の冬服は、待つと型が古くなるリスクもあるので、早めに売るほうがよいこともあります。
季節外れの服を大量に手放したいときは、1点ずつの値段より、運ぶ手間と時間を減らすことを優先したほうが、結果的に負担が軽くなります。大量の服の手放し方は、古着をまとめて売る方法の記事で説明しています。
買取店とフリマの売りどき、衣替えに合わせた手順
- 買取店:店が在庫を集める時期
- フリマ:買う人が着たくなる直前
- 衣替えで選び、季節の前に出す
買取店:店が在庫を集める時期
買取店に売る場合は、店が次の季節の在庫を集める時期、つまり季節の1〜2か月前が目安です。
宅配買取では、衣替えの時期に、査定額の上乗せなどのキャンペーンを行うことがあります。ただし、上乗せの額より、季節に合わせることのほうが効果が大きい場合がほとんどです。キャンペーンを待って売りどきを逃さないようにします。
フリマ:買う人が着たくなる直前
フリマアプリでは、買う人が「そろそろ着たい」と思う時期の直前に、検索と購入が増えます。秋冬物は朝晩が冷え始めるころ、春夏物は暖かい日が増え始めるころが出品の目安です。
同じ時期に同じような服が一斉に出品されるので、少し早めに出品して、競争が激しくなる前に売るのも一つの方法です。
出品したあと、季節が進んでも売れない服は、値下げするか、買取店に回すかを決めます。売りどきを過ぎた服をフリマに出し続けるより、次の季節まで待つか、まとめて手放すほうが手間がかかりません。
衣替えで選び、季節の前に出す
衣替えのとき、しまう服の中から「次のシーズンも着ない」と思う服を選びます。しまう前に洗濯し、においと毛玉を取っておきます。
防虫剤のにおいが強く残ると減額の原因になるので、売る予定の服は別にして、湿気の少ない場所に通気性のある袋や箱で保管します。
カレンダーに「8月末に冬服を売る」「2月末に夏服を売る」と書いておくと、時期を逃しません。衣替えは年に2回なので、売る日も年に2回と決めておけば、クローゼットの服が自然に入れ替わっていきます。準備のしかたは、古着を高く売るコツの記事で詳しく説明しています。
古着の季節別の売りどき比較
| 種類 | 買取店の売りどき | フリマの売りどき | 避けたい時期 |
|---|---|---|---|
| コート・ダウン | 8〜10月 | 10〜11月 | 春以降 |
| ニット・厚手の服 | 8〜10月 | 10〜12月 | 春以降 |
| Tシャツ・薄手の服 | 2〜4月 | 4〜6月 | 秋以降 |
| デニム・通年物 | いつでも早めに | いつでも | 長く寝かせること |
ユイ冬が終わった今、冬服を売るのはもう遅いですか?
ケイ売れないわけではないけど、店は次の冬まで保管することになるから、安くなりやすいんだ。状態がよい定番の服なら、夏の終わりまで待って売るのも一つの手だよ。
ユイ待つと型が古くなりませんか?
ケイそこが悩ましいところ。定番の服は待ってもいいけど、流行の型は早めに売ったほうがいいね。迷ったら、まずフリマの売り切れ価格を見て判断しよう。
よくある質問
冬服を売るならいつが一番高いですか?
買取店なら8〜10月ごろ、フリマアプリなら朝晩が冷え始める10〜11月ごろが目安です。
冬服はいつまで売れますか?
年明けごろまでは需要がありますが、春が近づくと評価が下がりやすくなります。
夏に冬服を売っても大丈夫ですか?
売れますが、もっとも不利な時期です。
急ぐ理由がなければ、定番の服は夏の終わりまで待つと評価が上がりやすくなります。
夏服はいつ売ればいいですか?
買取店なら2〜4月ごろ、フリマアプリなら暖かい日が増え始める4〜6月ごろが目安です。
1年置いておいた服は値段が下がりますか?
型が古くなる分、下がることがあります。
着ないと決めた服は、次の売りどきに早めに売るのがおすすめです。
引越しで急いで売るときはどうすればいいですか?
時期よりも手間を優先し、まとめて出張買取や宅配買取に出すのが現実的です。
ブランド物だけは別にして、得意な店に出すと取りこぼしが減ります。
まとめ:次の一手
古着を売る時期は、その服を着る季節の少し前です。冬服は8〜10月、春夏物は2〜4月ごろが目安で、冬服は年明けごろまでは需要がありますが、春以降は評価が下がりやすくなります。
通年物は時期よりも早く売ることを優先し、フリマアプリでは買う人が着たくなる直前に出品します。
次の一手は、カレンダーに「冬服を売る日」と「夏服を売る日」を書き込むことです。
相場の調べ方は、古着の買取相場の記事で確認してください。
