古着を売ろうと思ったとき、最初に気になるのは「いくらで売れるのか」です。
リサイクルショップで服を売ると1着何円くらいになるのか、ブランド古着ならいくらか、重さで買い取る店はどうなのか。古着は、同じブランドでも型や状態で値段が大きく違い、「相場」が見えにくい品物です。
この記事では、古着の買取相場がどう決まるのか、ブランド・状態・季節でどう変わるのか、1着とグラム単位の考え方、自分で相場を調べる方法を順に説明します。
筆者は古物商許可を取り、古着の仕入れと販売を日常的に行っています。仕入れ値を決めるときに実際に見ているポイントをもとに書きます。内容は2026年10月15日時点で確認しています。
- 古着の買取価格は、その服が中古でいくらで売れているか(販売相場)の一部。一般的な目安は販売価格の1〜3割程度で、ブランド・状態・季節で大きく上下する
- 1着の目安は、ノーブランドで数円〜数十円、中価格帯のブランドで数百円〜、中古の需要が強いブランドで数千円〜。量で引き取る店では、重さ(キロ・グラム)で値段をつけることもある
- 相場は、フリマアプリの「売り切れ」の価格、買取店の買取価格表や実績、古着店の販売価格の3つで調べる。査定額が「販売相場×1〜3割」から大きく外れていないかで判断する
古着の買取相場は「販売相場の一部」で決まる
- 基準は中古での販売相場
- 目安は販売価格の1〜3割程度
- 店の売り方で割合が変わる
基準は中古での販売相場
古着の買取価格は、新品の定価ではなく、その服が中古でいくらで売れているかを基準に決まります。
定価3万円のジャケットでも、中古で5,000円でしか売れていなければ、買取価格はその一部になります。まず「中古でいくらか」を知ることが、相場を知る第一歩です。
新品で人気だった服でも、同じものが中古で大量に出回っていると、販売相場は下がります。逆に、生産数が少なかったモデルや、すでに新品では手に入らないモデルは、定価に近い値段や定価以上で取引されることもあります。
目安は販売価格の1〜3割程度
一般的な古着店では、買取価格は販売価格の1〜3割程度が目安と言われます。
店は、買い取った服をきれいにして値札をつけ、売れるまで置いておき、売れ残りは処分します。そのための費用と利益を引いた残りが、買取価格になるからです。
ただし、この割合はあくまで目安です。1点数百円でしか売れない服は、店の手間に対して利益が小さいため、割合はさらに低くなります。反対に、需要の高いブランド品は割合が上がることもあります。「高い服ほど割合が上がり、安い服ほど割合が下がる」と覚えておくと、実際の査定額とのずれが小さくなります。
店の売り方で割合が変わる
ネット中心で全国に売る店、高級ブランドだけを扱う店、大量に仕入れて安く売る店では、同じ服でも買取価格が違います。
ネット通販で全国に売る店は、地方の店頭だけで売る店より、珍しいブランドにも値段をつけやすい傾向があります。店頭で大量に回転させる店は、1点ごとの値段は低めでも、何でもまとめて引き取ってくれる便利さがあります。
ブランド・状態・季節で変わる相場
- ブランドと型で桁が変わる
- 状態のランクで数割変わる
- 季節の前後で値段が動く
ブランドと型で桁が変わる
ノーブランドやファストファッション(低価格のチェーン店の服)は1点数円から数十円、中価格帯のブランドで数百円から、中古の需要が強いブランドで数千円から数万円と、ブランドによって桁が変わります。
同じブランドでも、定番の型や人気のシリーズは高く、古い型は安くなります。
仕入れの現場では、ブランド名だけでなく、品番や年代、素材を見て値段を決めます。同じブランドのコートでも、ウールの定番モデルと、化学繊維の季節限定モデルでは、相場がまったく違うことがあります。
状態のランクで数割変わる
多くの店は、状態を「新品・未使用」「美品」「使用感あり」「傷みあり」のようにランク分けして値段をつけます。
新品タグ付きと、毛玉や色あせのあるものでは、同じ服でも数割から半分以上の差がつきます。
見られるのは、襟元や袖口の汚れ、脇の黄ばみ、毛玉、色あせ、ボタンの欠け、裏地の破れ、においなどです。自分では気づきにくい場所もあるので、出す前に明るい場所で一度確認しておくと安心です。
季節の前後で値段が動く
秋冬物は夏の終わりから秋口、春夏物は冬の終わりから春先に、買取価格が上がりやすくなります。店がこれから売る季節の在庫を集めたい時期だからです。
季節の終わりに売ると、店は次のシーズンまで保管する必要があるため、同じ服でも安くなりがちです。詳しい時期の目安は、古着を売る時期の記事でまとめています。
1着いくら・グラム単位の考え方
- 1着ごとに値段をつける店
- 重さ(キロ・グラム)でつける店
- 量が多い服はまとめ方で手取りが変わる
1着ごとに値段をつける店
ブランド古着の専門店や、多くの古着店は、1着ごとに値段をつけます。
「リサイクルショップで服を売ると1着何円か」という疑問の答えは、この店の種類と服のブランドで変わります。ノーブランドなら1着数円から数十円、ブランド古着なら数百円から数千円、というのが一般的な感覚です。
重さ(キロ・グラム)でつける店
一部の店では、服を1着ずつではなく、重さでまとめて値段をつけます。
1着ごとの値段がつかないノーブランドの服を大量に手放すときには、重さで買い取る店のほうが、合計の金額が分かりやすいことがあります。
ただし、重さで買い取る場合は、ブランド物も同じ扱いになってしまいます。ブランド物は先に抜いて、1着ずつ値段をつける店に出すのがおすすめです。金額は店ごとに違うので、公表されている条件を確認します。
量が多い服はまとめ方で手取りが変わる
量が多いときは、ブランド物とそれ以外を分けるだけで、手取りが変わります。
ブランド物は1着ずつ値段をつける店へ、それ以外は重さで買い取る店や、まとめて引き取る店へ、と分けると、取りこぼしが減ります。まとめて手放す方法は、古着をまとめて売る方法の記事で説明しています。
自分で相場を調べる3つの方法と、査定額の判断
- フリマアプリの売り切れ価格を見る
- 買取店の買取価格表・実績を見る
- 販売相場×1〜3割と比べて判断する
フリマアプリの売り切れ価格を見る
もっとも手軽なのは、フリマアプリでブランド名と品名を検索し、「売り切れ」に絞って価格を見る方法です。
出品中の価格は出品者の希望額にすぎず、売れた価格こそが実際の相場です。同じ型・同じくらいの状態のものを数件見ると、おおよその販売相場が分かります。
フリマの売れた価格は、手数料や送料を含んだ金額なので、「中古で個人間なら、このくらいで売れる」という目安として使います。
買取店の買取価格表・実績を見る
ブランド古着に強い買取店は、ブランドごとの買取実績や、買取価格の上限をサイトに載せていることがあります。
「最大」や「上限」の価格は、新品同様の状態を前提にしていることが多いので、実際はそこから下がると考えます。それでも、どのブランドに力を入れている店なのかが分かるので、売り先を選ぶ材料になります。
古着店やその通販サイトで、同じような服がいくらで売られているかを見て、その1〜3割を買取価格の目安にする方法もあります。
販売相場×1〜3割と比べて判断する
調べた販売相場に1〜3割をかけた金額と、提示された査定額を比べます。大きく下回っていなければ、その店としては妥当な金額と考えてよいでしょう。
まとめて「全部で〇円」と言われたときは、1点ごとの金額を聞くと、どの服に値段がついたのかが分かります。1点で数千円以上になりそうな服は、2〜3店で査定を受けると差が見えます。宅配買取で比べる場合は、返送料の条件を事前に確認してください。
古着の相場を調べる方法の比較
| 方法 | 分かること | 手軽さ | 注意点 |
|---|---|---|---|
| フリマの売り切れ価格 | 実際に売れた中古価格 | 高い | 出品中の価格は相場ではない |
| 買取店の価格表・実績 | 店ごとの買取の目安 | 中 | 上限は新品同様が前提 |
| 古着店の販売価格 | 店頭での売値 | 中 | 1〜3割をかけて逆算する |
| 実際に査定を受ける | 自分の服の正確な金額 | 低い | 店ごとに差が出る |
ユイ定価2万円で買った服なら、半分くらいで売れますか?
ケイ残念ながら、買取は定価じゃなくて「中古でいくらで売れるか」が基準なんだ。中古で4,000円なら、買取はその1〜3割くらいが目安だよ。
ユイ重さで買い取ってくれる店に全部出したほうが楽ですか?
ケイ楽だけど、ブランド物も同じ扱いになるんだ。ブランド物だけは先に抜いて、1着ずつ値段をつける店に出すと取りこぼしが減るよ。
よくある質問
古着の買取相場は定価の何割ですか?
定価ではなく、中古での販売価格が基準です。
一般的な古着店では、買取価格は販売価格の1〜3割程度が目安とされます。
リサイクルショップで服を売ると1着何円くらいですか?
ノーブランドなら1着数円から数十円、ブランド古着なら数百円から数千円が一般的な感覚です。
ブランドと状態、店の種類で大きく変わります。
重さ(グラム・キロ)で買い取る店の相場は?
店ごとに違います。
1着の値段がつかない服をまとめて手放すのに向いていますが、ブランド物は1着ずつ値段をつける店に出すほうが有利です。
フリマアプリの出品価格は相場の参考になりますか?
出品中の価格は希望額なので、参考になりにくいです。
「売り切れ」に絞り、実際に売れた価格を見てください。
買取価格表の「最大〇円」はもらえますか?
最大価格は、新品同様で付属品がそろっているなどの条件を前提にしていることが多いです。
使用感がある服は、そこから下がると考えてください。
相場より安い査定額だったら、断ってもいいですか?
はい。査定後に売らない選択はできます。
宅配買取では返送料がかかる場合があるので、申し込み前に条件を確認してください。
まとめ:次の一手
古着の買取相場は、新品の定価ではなく中古での販売相場で決まり、目安は販売価格の1〜3割程度です。ブランドと型で桁が変わり、状態のランクで数割、季節の前後でも値段が動きます。
1着ごとに値段をつける店と、重さでまとめて値段をつける店があるので、ブランド物とそれ以外を分けて出すと、手取りが変わります。
次の一手は、売りたい服を3点選び、フリマアプリの売り切れ価格で販売相場を調べることです。
高く売るための準備は、古着を高く売るコツの記事で確認してください。
