フリマアプリで服を売るとき、「実寸を教えてください」と質問されたことはありませんか。
服のサイズ表記はブランドごとに違うため、買う人は、表記のMやLより、実際の寸法(実寸)を見て判断します。
この記事では、服の採寸のしかたを、準備と基本、トップス、パンツ、スカートとワンピース、説明文への書き方の順に説明します。説明文にそのまま使える採寸表のテンプレートも載せています。
筆者は古物商許可を取り、古着の仕入れと販売を日常的に行い、出品のたびに採寸をしています。その中で、問い合わせやトラブルが減った測り方を書きます。内容は2026年10月15日時点で確認しています。
- 採寸は、服を平らな場所に置き、しわを伸ばしてからメジャーで測る。服を引っ張らず、置いたままの状態を測るのが基本
- トップスは着丈・身幅・肩幅・袖丈、パンツはウエスト・股上・股下・わたり幅・裾幅、スカートはウエスト・丈が基本。測った場所の名前と数字をセットで書く
- 説明文には「平置きでの実寸です。多少の誤差はご了承ください」と添える。サイズの問い合わせや「思っていたサイズと違う」というトラブルを減らせる
採寸の準備と基本ルール
- メジャーと平らな場所を用意する
- しわを伸ばして、形を整えて置く
- 服を引っ張らず、置いたまま測る
メジャーと平らな場所を用意する
採寸には、裁縫用の柔らかいメジャー(1.5mのもの)が便利です。
金属のメジャーでも測れますが、曲線の部分が測りにくく、服を傷つけるおそれもあります。
床やテーブルなど、服を広げて平らに置ける場所を用意します。
メジャーがないときは、ひもを服に沿わせて端に印をつけ、定規で長さを測る方法もあります。スマホの採寸アプリもありますが、服の端を正確に合わせにくいので、出品に載せる数字はメジャーで確かめるほうが確実です。
しわを伸ばして、形を整えて置く
服を裏返さずに表を上にして置き、しわを手で伸ばします。
前と後ろの生地がずれていると寸法が変わるので、脇の縫い目をそろえて、左右対称に整えます。
ボタンやファスナーがある服は、閉じた状態で測ります。
服を引っ張らず、置いたまま測る
採寸でよくある失敗は、メジャーを当てながら服を引っ張ってしまうことです。
ニットやスウェットのように伸びる素材は、引っ張ると数センチ変わります。
置いたままの状態で、メジャーを生地に沿わせて測ります。数字はセンチ単位で、小数点以下は0.5cm刻み程度で十分です。細かすぎる数字より、測った場所が正しいことのほうが大切です。
採寸が面倒に感じるときは、まずトップスなら着丈と身幅、パンツならウエストと股下の2か所だけでも測っておきます。買う人がもっとも気にする寸法なので、これだけでも問い合わせがかなり減ります。
トップスの測り方
- 着丈と身幅
- 肩幅
- 袖丈(ラグラン袖は裄丈)
着丈と身幅
着丈は、後ろ身ごろの襟の付け根の中心から、裾までをまっすぐ測ります。
身幅は、両脇の縫い目の、袖の付け根のすぐ下(脇の下)を、横にまっすぐ測ります。
身幅は「平置きの片面の幅」なので、胸囲(一周)ではありません。説明文には「身幅(脇下)」と書くと伝わりやすくなります。
肩幅
肩幅は、左右の肩の縫い目(肩と袖の境目)の端から端までを、まっすぐ測ります。
縫い目が分かりにくいときは、肩の一番高い部分の、袖がつながる位置を目安にします。
ドロップショルダー(肩の縫い目が腕のほうに落ちているデザイン)の服は、肩幅が大きく出るので、説明文でデザインに触れておくと誤解が減ります。
袖丈(ラグラン袖は裄丈)
袖丈は、肩の縫い目から袖口までを、袖に沿って測ります。
ラグラン袖(襟ぐりから脇にかけて斜めに縫い目がある袖)のように肩の縫い目がない服は、後ろ襟の中心から肩を通って袖口までの「裄丈(ゆきたけ)」を測ります。
どちらを測ったのかを、説明文に書いておきます。
パンツの測り方
- ウエストと股上
- 股下
- わたり幅と裾幅
ウエストと股上
ウエストは、ボタンやファスナーを閉じた状態で、ウエストの端から端までを測ります。平置きの片面なので、一周の長さを書くときは2倍にして「ウエスト(一周)」と書きます。
ゴムのウエストは、伸ばさない状態で測り、「ゴム仕様」と書き添えます。
股上は、股の縫い目の交わる点から、ウエストの上端までを測ります。前の股上を測るのが一般的です。
股下
股下は、股の縫い目の交わる点から、裾までを、内側の縫い目に沿って測ります。
丈の長さを気にする買い手が多い部分なので、正確に測ります。
裾上げをしている場合は、その旨も書いておきます。
ロールアップ(裾を折り返したデザイン)のパンツは、折り返したままの長さと、伸ばしたときの長さのどちらを測ったのかを書き分けると、買う人が自分の丈に合うかを判断しやすくなります。
わたり幅と裾幅
わたり幅は、股の縫い目の交わる点のすぐ下で、太ももの部分の幅を、片足分測ります。
裾幅は、裾の端から端までを測ります。
細身か太めかがこの2つで伝わるので、デニムやスラックスでは特に載せておきたい寸法です。
スカート・ワンピースの測り方と説明文の書き方
- スカートはウエストと丈
- ワンピースは着丈・身幅・ウエスト
- 説明文は場所と数字、注意書きを添える
スカートはウエストと丈
スカートは、ウエスト(片面または一周)と、ウエストの上端から裾までの「スカート丈」を測ります。
フレアスカートなど裾が広がるデザインは、裾まわりや、ヒップ(腰の一番広い部分)の幅も載せると親切です。
ワンピースは着丈・身幅・ウエスト
ワンピースは、トップスと同じく着丈・身幅・肩幅・袖丈を測り、ウエストの切り替えがあるデザインはウエストも測ります。
着丈は、後ろ襟の中心から裾まで測ります。丈が長いので、途中で曲がらないように注意します。メジャーが足りないときは、途中に印をつけて2回に分けて測り、合計します。
ウエストにゴムやリボンがあるデザインは、締めない状態の幅を測り、「ウエストゴム」「リボンで調整可」のように書き添えると、体に合うかを想像しやすくなります。
説明文は場所と数字、注意書きを添える
説明文には、「着丈 68cm/身幅(脇下)52cm/肩幅 45cm/袖丈 60cm」のように、測った場所と数字をセットで書きます。
最後に「平置きでの実寸です。素人採寸のため、多少の誤差はご了承ください」と添えておくと、数センチの違いによるトラブルを防げます。
似た服を持っている買い手は、手持ちの服と比べて判断するので、正確な数字が売れやすさにつながります。
毎回書き方を考えなくて済むよう、次のような採寸表のテンプレートをスマホのメモに保存しておくと、数字を入れ替えるだけで説明文が作れます。
【サイズ(平置き実寸)】着丈 ○cm/身幅(脇下)○cm/肩幅 ○cm/袖丈 ○cm ※素人採寸のため、多少の誤差はご了承ください。
パンツ用には「ウエスト(平置き)・股上・股下・わたり幅・裾幅」を並べたものを用意しておくと便利です。説明文全体の書き方は、メルカリで服を売るコツの記事でまとめています。
服の種類別の採寸箇所
| 服の種類 | 測る場所 |
|---|---|
| Tシャツ・シャツ・ニット | 着丈・身幅・肩幅・袖丈(ラグラン袖は裄丈) |
| ジャケット・コート | 着丈・身幅・肩幅・袖丈 |
| パンツ・デニム | ウエスト・股上・股下・わたり幅・裾幅 |
| スカート | ウエスト・スカート丈(必要ならヒップ・裾まわり) |
| ワンピース | 着丈・身幅・肩幅・袖丈・ウエスト |
| 子ども服 | 表記サイズ(身長cm)+着丈・身幅、パンツは股下 |
子ども服は、「100」「110」のような身長の目安で探す人が多いので、表記サイズをタイトルに入れ、着丈と身幅を添えると伝わりやすくなります。子ども服の売り先は、子ども服の売り方の記事で比べています。
ユイ身幅って、胸まわりのことですか?
ケイ平置きにした服の、脇の下を横に測った長さだよ。一周じゃなくて片面の幅だから、説明文に「身幅(脇下)」と書くと誤解されにくいんだ。
ユイニットは測るたびに数字が変わっちゃいます。
ケイ引っ張らずに、置いたままで測るのがコツ。それでも誤差は出るから、「多少の誤差はご了承ください」と書いておけば大丈夫だよ。
よくある質問
採寸にはどんなメジャーを使えばいいですか?
裁縫用の柔らかいメジャーが便利です。
曲線の部分も測りやすく、服を傷つける心配もありません。
身幅と胸囲はどう違いますか?
身幅は平置きにした服の脇の下を横に測った片面の幅で、胸囲は体の一周の長さです。
服の身幅を2倍すると、服の胸まわりの一周に近い数字になります。
ウエストは片面と一周、どちらを書けばいいですか?
どちらでもかまいませんが、どちらなのかを必ず書いてください。
「ウエスト(平置き)38cm」「ウエスト(一周)76cm」のように書くと誤解されません。
伸びる素材はどう測ればいいですか?
引っ張らずに、置いたままの状態で測ります。
伸縮性があることを、説明文に書き添えておくと親切です。
採寸が面倒なときは、最低限どこを測ればいいですか?
トップスは着丈と身幅、パンツはウエストと股下です。
買う人がもっとも気にする寸法なので、この2か所だけでも載せておくと問い合わせが減ります。
実寸を書かないとどうなりますか?
質問が増え、売れるまでに時間がかかりやすくなります。
購入後に「サイズが合わない」と言われるトラブルの原因にもなります。
まとめ:次の一手
服の採寸は、平らな場所にしわを伸ばして置き、引っ張らずに測るのが基本です。トップスは着丈・身幅・肩幅・袖丈、パンツはウエスト・股上・股下・わたり幅・裾幅を測ります。
説明文には測った場所と数字をセットで書き、平置きの実寸であることと、多少の誤差があることを添えます。
次の一手は、裁縫用のメジャーを用意して、出品予定の服を1枚測ってみることです。
写真の撮り方は、メルカリの服の写真の撮り方の記事で確認してください。
