使わなくなったゲーム機を売るとき、本体の中のデータはどうすればいいのか。
ゲーム機には、遊んだ記録だけでなく、アカウントや支払いの情報など、個人の情報が残っています。そのまま売ると、次に使う人に情報が見られてしまうおそれがあります。
この記事では、ゲーム機を売る前の初期化について、なぜ必要か、初期化の前にやること、初期化の考え方と確認のポイント、初期化を忘れたときの対応を説明します。
筆者は古物商許可を取り、古着を中心に古物の売買を日常的に行っています。ゲーム機の操作の手順は機種やソフトの更新で変わるため、この記事では考え方を中心に説明します。実際の手順は、各メーカーの公式の案内で確認してください。内容は2026年10月15日時点で確認しています。
- ゲーム機には、アカウント、セーブデータ、購入履歴、支払い情報、フレンドの情報などが残っている。売る前に初期化して、個人の情報を消すことが必須
- 初期化の前に、残したいセーブデータを移す、アカウントと本体の連携を解除する、いつも使う本体の登録を解除する、の3つを行う。手順は機種ごとに違うので、メーカーの公式の案内を確認する
- 初期化したら、電源を入れて初期設定の画面になるかを確かめる。初期化を忘れて売ってしまったら、すぐに買取店に連絡し、アカウントのパスワードを変える
なぜ売る前に初期化が必要か
- アカウントや支払い情報が残っている
- 次に使う人に見られるおそれがある
- 初期化が買取の条件の店もある
アカウントや支払い情報が残っている
ゲーム機には、ゲームのアカウント、セーブデータ、遊んだ記録、ダウンロードで買ったソフトの履歴、登録したクレジットカードなどの支払い情報、フレンドの一覧などが保存されています。
画面の写真や動画のデータが残っていることもあります。
次に使う人に見られるおそれがある
初期化をしないまま売ると、次にゲーム機を使う人が、これらの情報を見たり、あなたのアカウントで買い物をしたりできてしまうおそれがあります。
アカウントが乗っ取られると、ダウンロードで買ったソフトが使えなくなることもあります。
初期化が買取の条件の店もある
買取店の中には、初期化されていないゲーム機は買取できない、または店で初期化する、としているところがあります。
自分で初期化しておくのが、もっとも安心で確実です。
大手の中古ゲーム店や総合店のサイトには、「ゲーム機やソフトは初期化したほうがいいですか」という質問への回答が載っていることがあります。店ごとの扱いが分かるので、売る予定の店の案内を一度読んでおくと安心です。
初期化の前にやること
- 残したいセーブデータを移す
- アカウントと本体の連携を解除する
- いつも使う本体の登録を解除する
残したいセーブデータを移す
初期化すると、本体に保存されたセーブデータは消えます。
新しいゲーム機で遊びを続けたい場合は、初期化の前に、新しい本体へのデータの移行や、オンラインのデータの保存(クラウドへのバックアップ)を行います。
移行の方法は機種やサービスによって違い、有料のサービスへの加入が必要な場合もあるので、公式の案内を確認します。
アカウントと本体の連携を解除する
ゲーム機の本体には、ゲームのアカウントが登録されています。
初期化の前に、本体からアカウント(ユーザー)を削除し、アカウントと本体の連携を解除します。
連携を解除しないまま初期化すると、あとでアカウントの設定に手間がかかることがあります。
いつも使う本体の登録を解除する
一部のゲーム機では、ダウンロードで買ったソフトを遊ぶために、「いつも使う本体」として本体を登録する仕組みがあります。
売る本体がこの登録になっていると、新しい本体で同じように遊べないことがあるため、登録を解除しておきます。
設定の名前は機種によって違うので、メーカーの公式の案内で確認します。メーカーの中には、機器を手放すときや廃棄するときの注意点をまとめたページを用意しているところもあります。
初期化の考え方と確認のポイント
- 本体の設定から初期化する
- メモリーカードなど外部の記録も消す
- 初期設定の画面になるか確かめる
本体の設定から初期化する
多くのゲーム機では、本体の設定メニューの中に、本体を工場出荷時の状態に戻す「初期化」の項目があります。
初期化を選ぶと、本体に保存されたデータとアカウントの情報が消去されます。
初期化の種類が複数ある機種もあるので、「すべてのデータを消去する」初期化を選びます。
メモリーカードなど外部の記録も消す
本体に挿しているメモリーカード(microSDカードなど)や、外付けの記録装置にも、データが残っていることがあります。
売るときは、メモリーカードを抜いておくか、一緒に売る場合は中のデータを消去します。
ソフトのディスクが本体に入ったままになっていないかも確認します。
パッケージのゲームソフトは、多くの場合、セーブデータは本体やメモリーカードの側に保存されるので、ソフトだけを売るときに初期化は必要ありません。ただし、古いカセットの中には、カセット自体にセーブデータを保存するものがあり、名前の入った記録が残っていることもあります。気になる場合は、ゲームの中でデータを消してから売ります。
初期設定の画面になるか確かめる
初期化が終わったら、電源を入れ直して、最初の設定(言語の選択など)の画面が表示されるかを確かめます。
初期設定の画面になれば、初期化は完了しています。
ファミコンやスーパーファミコンなどの古いゲーム機は、本体にアカウントやインターネットの機能がないものが多く、初期化の操作はありません。古いゲーム機の扱いや付属品の考え方は、古いゲーム機の買取の記事で説明しています。
初期化を忘れたときの対応と、売る前の準備
- すぐに買取店に連絡する
- パスワードを変え、支払い情報を削除
- 付属品と本人確認書類を用意する
すぐに買取店に連絡する
初期化を忘れて売ってしまった場合は、すぐに買取店に連絡し、初期化してもらえるかを確認します。
多くの買取店は、買い取ったゲーム機を販売する前に初期化を行っていますが、早めに連絡しておくと安心です。
パスワードを変え、支払い情報を削除する
あわせて、別の端末(スマートフォンやパソコン)から、ゲームのアカウントにログインして、パスワードを変更します。
アカウントに登録していたクレジットカードなどの支払い情報も削除し、本体との連携を解除できる場合は解除します。
付属品と本人確認書類を用意する
売る前に、コントローラー、充電ケーブル、ACアダプター、テレビにつなぐケーブル、箱などの付属品をそろえます。
古物の買取では本人確認が必要なので、本人確認書類も用意します。使える書類は、買取の本人確認の記事で確認できます。
付属品が足りない場合や箱がない場合の影響は、箱なしのゲームの記事で説明しています。どこに売るかを比べたいときは、ゲームの買取価格を比較する方法の記事も参考にしてください。
ゲーム機を売る前のチェックリスト
| やること | 目的 |
|---|---|
| セーブデータを移す | 新しい本体で遊びを続ける |
| アカウントと本体の連携を解除 | アカウントの不正利用を防ぐ |
| いつも使う本体の登録を解除 | 新しい本体でダウンロードソフトを遊ぶ |
| 本体の初期化 | 個人の情報を消す |
| メモリーカードを抜く・消去 | 外部の記録の情報を消す |
| 初期設定の画面を確認 | 初期化の完了を確かめる |
ユイゲーム機、初期化だけすればいいですか?
ケイその前に、残したいセーブデータを移して、アカウントの連携と「いつも使う本体」の登録を解除しておこう。初期化のあとは、初期設定の画面になるか確かめてね。
ユイ初期化を忘れて売っちゃいました…。
ケイすぐに買取店に連絡して、別の端末からアカウントのパスワードを変えよう。支払い情報も削除しておくと安心だよ。
よくある質問
ゲーム機を売る前に初期化は必要ですか?
必要です。
アカウントや支払い情報などの個人の情報を消すためです。
初期化するとセーブデータは消えますか?
本体に保存されたセーブデータは消えます。
残したい場合は、初期化の前に移行やバックアップを行ってください。
初期化の手順はどこで確認できますか?
各メーカーの公式サイトのサポートページで確認してください。
ゲームソフトだけを売るときも初期化は必要ですか?
多くのソフトはセーブデータが本体側にあるので、ソフトの初期化は必要ありません。
古いカセットはソフト側にセーブが残ることがあるので、気になる場合はゲームの中で消してください。メモリーカードは抜くか、中のデータを消去します。
初期化を忘れて売ってしまったら?
すぐに買取店に連絡し、別の端末からアカウントのパスワードを変更し、支払い情報を削除してください。
初期化できたかはどう確かめますか?
電源を入れ直して、初期設定の画面が表示されれば完了です。
まとめ:次の一手
ゲーム機には、アカウント、セーブデータ、支払い情報などの個人の情報が残っているので、売る前の初期化は必須です。初期化の前に、セーブデータの移行、アカウントの連携解除、いつも使う本体の登録解除を行います。
初期化のあとは、メモリーカードの扱いを確認し、初期設定の画面になるかを確かめます。初期化を忘れたら、すぐに買取店に連絡し、パスワードを変えます。
次の一手は、メーカーの公式サイトで、自分のゲーム機の初期化の手順を確認することです。
ゲームの売り先は、ゲーム買取はどこがいいかの記事で比較しています。
