使わなくなった腕時計を売る前に、今いくらくらいで売れるのかを知っておきたい。
腕時計は、同じブランド、同じモデル名でも、型番や年式、状態、付属品によって、相場が大きく違う品物です。
この記事では、腕時計の買取相場の調べ方を、型番の確認、相場を調べる3つの方法、年式・状態・付属品による違い、査定額が妥当かを判断する目安の順に説明します。
筆者は古物商許可を取り、古着の仕入れと販売を日常的に行っています。古物の相場をどう調べるかという視点で書きます。時計の専門家ではないので、高額な時計は時計に強い店の査定もあわせて確認してください。内容は2026年10月15日時点で確認しています。
- 腕時計の相場は、ブランドとモデルだけでなく、型番(リファレンス番号)で調べる。同じモデル名でも、文字盤の色やサイズ、年式で型番が違い、相場も変わる
- 相場は、中古時計店の販売価格、買取店の買取実績、フリマやオークションの落札・売り切れ価格の3つで調べる。買取価格は販売価格から店の費用と利益を引いた金額になる
- 同じ型番でも、動作の状態、ケースやガラスの傷、保証書・箱・余りのコマの有無で相場が変わる。査定額は複数の情報と比べ、大きく外れていないかで判断する
まずは型番(リファレンス)を確認する
- 同じモデルでも型番で相場が変わる
- 保証書やケースの裏で確認する
- 箱・取扱説明書でも分かることがある
同じモデルでも型番で相場が変わる
腕時計には、モデル名とは別に、型番(リファレンス番号)がついています。
同じモデル名でも、文字盤の色、ケースのサイズや素材、ベゼル(ガラスのまわりの枠)のデザイン、発売時期によって型番が違い、相場も大きく変わります。
正確な相場を調べるには、モデル名ではなく型番で検索するのが基本です。
保証書やケースの裏で確認する
型番は、保証書(ギャランティカード)に書かれていることが多いです。
ブランドによっては、ケースの裏ぶたや、ケースの側面などに刻印されていることもあります。
ケースを開ける必要がある場所に刻印されている場合は、無理に自分で開けず、保証書などで確認するか、査定で見てもらいます。
箱・取扱説明書でも分かることがある
箱のラベルや、取扱説明書、購入時のレシートにも、型番が書かれていることがあります。
付属品が残っていれば、相場を調べるときの手がかりになります。保証書がない場合の影響は、保証書なしのブランド品の記事で説明しています。
相場を調べる3つの方法
- 中古時計店の販売価格
- 買取店の買取実績
- フリマ・オークションの売り切れ価格
中古時計店の販売価格
中古時計の販売店やその通販サイトで、同じ型番の時計がいくらで売られているかを見ます。
販売価格は、店がメンテナンスや保証をつけたうえでの値段なので、買取価格はそこから店の費用と利益を引いた金額になります。
買取店の買取実績
時計の買取店のサイトには、型番ごとの買取実績や、買取価格の目安が載っていることがあります。
買取店が実際にいくらで買い取ったかが分かるので、買取価格の目安として使いやすい情報です。
掲載の金額は、状態がよく付属品がそろったものを前提にしていることが多いので、自分の時計と比べて考えます。
ブランドごとの「買取相場表」や「平均買取率」を載せているサイトもあります。おおよその見当をつけるのには便利ですが、同じブランドでもモデルや型番で相場はまったく違うので、平均の数字をそのまま自分の時計に当てはめないようにします。セイコーやシチズン、カシオなどの国産ブランドも、モデルによって相場の差が大きい点は同じです。古いセイコーの考え方は、古いセイコーの時計の記事で説明しています。
フリマ・オークションの売り切れ価格
フリマアプリやオークションで、同じ型番の売り切れ・落札価格を見ると、個人間で取引されている相場が分かります。
出品中の価格は希望額にすぎないので、実際に売れた価格を見るのがコツです。
個人間の取引には、動作の状態が分からないものも含まれるので、状態の説明もあわせて確認します。
年式・状態・付属品で変わる相場
- 年式と仕様
- 動作の状態とケース・ガラスの傷
- 保証書・箱・余りのコマ
年式と仕様
同じ型番でも、製造された年によって、細かな仕様が違うことがあります。
新しい年式のほうが高いとは限らず、モデルによっては、古い年式の仕様に人気があり、相場が高いこともあります。
動作の状態とケース・ガラスの傷
時計が正常に動くか、時間が大きくずれないかは、査定の基本です。
止まっている時計は、電池切れか故障かで評価が変わります。機械式時計(ぜんまいで動く時計)は、長く動かしていないと、内部の油が固まって動きが悪くなることがあります。
電池で動くクォーツ時計は、電池切れなら電池を交換すれば動くことが多い一方、長く放置して電池が液漏れすると、内部が傷んで修理が必要になることがあります。止まったまま長く置いている時計は、早めに査定に出すほうが安心です。動かない時計の扱いは、壊れた時計の買取の記事で詳しく説明しています。
ケースやベルトの傷、ガラス(風防)の傷や欠けも、相場を左右します。
保証書・箱・余りのコマ
高級腕時計は、保証書、箱、余りのコマ(ベルトの長さを調整する部品)、取扱説明書などの付属品が、相場に大きく影響します。
付属品がそろっている「フルセット」は、高く評価されやすくなります。
売る前にオーバーホール(分解して掃除と調整をする作業)をしたほうが高く売れるのでは、と考える人もいますが、費用に見合わないことも多いです。損得の目安は、時計はオーバーホールしてから売るべきかの記事で説明しています。
査定額が妥当かを判断する目安
- 販売価格から店の費用を引いて考える
- 複数の情報で相場の幅をつかむ
- 高額な時計は複数の店で比べる
販売価格から店の費用を引いて考える
買取価格は、中古時計店の販売価格から、メンテナンスの費用、保証の費用、店の利益などを引いた金額になります。
人気モデルは回転が速いので、販売価格に近い買取価格がつくこともあり、需要の少ないモデルは差が大きくなります。
複数の情報で相場の幅をつかむ
相場は、一つの情報だけで判断せず、販売価格、買取実績、売り切れ価格を見比べて、幅でつかみます。
自分の時計の状態と付属品を考えて、その幅のどのあたりになりそうかを予想しておくと、査定額が妥当かを判断しやすくなります。
高額な時計は複数の店で比べる
高級腕時計は、店によって査定額が数万円以上違うこともあります。
2〜3店で査定を受けて比べるか、一括査定を使って比べると、相場より安く売ってしまうリスクを減らせます。一括査定の仕組みは、一括査定とはの記事で説明しています。
腕時計の相場を調べる方法の比較
| 方法 | 分かること | 注意点 |
|---|---|---|
| 中古時計店の販売価格 | 店頭での売値 | 買取価格はここから費用と利益を引く |
| 買取店の買取実績 | 店が実際に買い取った価格 | 状態のよいものが前提のことも |
| フリマ・オークション | 個人間で売れた価格 | 動作の状態が不明なものも |
| 実際に査定を受ける | 自分の時計の正確な金額 | 店ごとに差がある |
ユイモデル名で検索したら、値段の幅が広すぎて分かりません。
ケイ同じモデル名でも、文字盤の色やサイズ、年式で型番が違って、相場も変わるんだ。保証書で型番を確認して、型番で検索してみよう。
ユイ止まっている時計でも相場どおりですか?
ケイ電池切れか故障かで変わるよ。自分で開けたりせず、そのまま査定に出して、止まっていることを伝えておこう。
よくある質問
腕時計の型番はどこで確認できますか?
保証書、ケースの裏ぶたや側面の刻印、箱のラベル、取扱説明書などです。
場所はブランドによって違います。
買取価格は販売価格の何割くらいですか?
モデルの人気や店によって違います。
人気モデルは販売価格に近く、需要の少ないモデルは差が大きくなります。
止まっている時計も売れますか?
売れます。
電池切れか故障かで評価が変わるので、そのまま査定に出してください。
付属品がないと相場は下がりますか?
高級腕時計は、保証書や箱、余りのコマの有無で相場が変わりやすいです。
古い年式の時計は安くなりますか?
モデルによります。
古い年式の仕様に人気があり、相場が高いこともあります。価値が残る古い時計の特徴は、古い腕時計の買取の記事で説明しています。
買取相場表の平均買取率で計算してもいいですか?
おおよその見当にはなりますが、モデルや型番で相場は大きく違います。
相場は新品の価格改定や人気の変化でも動くので、売る直前に型番で確認してください。
まとめ:次の一手
腕時計の買取相場は、型番(リファレンス番号)で調べ、中古時計店の販売価格、買取店の買取実績、フリマやオークションの売り切れ価格の3つで確認します。
同じ型番でも、年式、動作の状態、傷、保証書・箱・余りのコマの有無で相場が変わり、高額な時計は複数の店で比べるのがおすすめです。
次の一手は、保証書で時計の型番を確認し、中古時計店の販売価格を調べてみることです。
業者の選び方は、時計買取の選び方の記事で確認してください。
